不惑草紙

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職場近くのドトール閉店にみる景況感

 

「ウェイトレス美人指数」なるものをご存じだろうか。食堂や居酒屋、コーヒーショップで働くウェイトレスの美人度を表す、れっきとした経済指標だ。ニューヨーク・マガジンのエディトリアル・ディレクターを務めたヒューゴ・リングレン氏が論説で提唱したのが始まり。経営学のMBAを持つニュースキャスターと経済学の専門家二人の共著「ウォールストリート・ジャーナル式 経済指標読み方のルール」(かんき出版)がお墨付きを与えている。

 

 

結論的に言うと、「景気の良さはウェイトレスの美人度に反比例する」ということ。つまり、美人じゃないウェイトレスが増えてきたら、景気が良くなっている証拠。逆に飲食店に美人がごろごろいるようだと景気は悪いということらしい。景気が良くなれば、美人はウェイトレスよりも実入りのいい仕事、コンシェルジュとかクラブのホステスとかに就くようになるという。

 

 

この指数に照らし合わせると、都心にある職場近くのドトールが年明けに突如閉店したことは興味深い。2011年の震災前から店を定点観測してきたが、美人度は一貫して下がり続けてきた。最近まで働いていた人には悪いけれど。あくまで主観的判断という点だけは了承頂きたい。原因はいろいろ考えられるが、昨年すぐとなりにローソンができたことと、近所におしゃれなカフェができたことがドトール閉店の直接的な原因だと考えられる。コンビニの100円コーヒーの破壊力恐るべし。

 

 

筆者もここ1年くらい、ドトールの利用頻度が減った。経費節約のため、職場でドリップコーヒーにお湯を注いで飲むようになったからだ。面倒くさいときは、たまに100円コーヒーを買う。素敵な笑顔のウェイトレスさんに「ありがとうございました(^_^)」と言ってもらえることが少なくなったことも、影響しているかも知れない。

 

 

中国リスクや株価下落といった暗雲が漂うなか、美人ウェイトレスが絶滅どころか店自体無くなってしまったうちの職場周辺は今、日本で、いや世界で一番景気が良い地域かも知れない。

 

 

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