不惑草紙

編集者、ライター。紙とネット、リアルとバーチャルを行き来する日々のあれこれ。

スランプについて

 

ライフハッカー日本版で、「どんなスランプからも脱却する13の方法」という記事のタイトルを見つけて、首をかしげてしまった。天の邪鬼な性格のためか、「何々するための10カ条」とか、「なんとかになる10の方法」といった類のネタはほぼスルー。

 

「どんなスランプからも脱却する13の方法」に至っては、全く興味がそそられない。

 

そもそも、スランプに陥っている奴ってどこにいるんだよっ。ん、ちょっと待てよ。

 

「あー、今スランプ」

 

職場や飲み会、友人との茶飲み話、ツイッター、ブログなどでこうアピールする人がたまにいる。

 

自分も、「今日はブログで何書こうかなー」とか、「パソコンに向かうのが億劫だなー」と思うことがたまにある。けれども、これをスランプと言うだろうか?

 

単純に面倒くさい、やる気が出ないだけだ。恐らく。

 

なので、今まで周りに「俺は今スランプだ」なんて言いふらしたことはない。ただ単にやるべき事から逃げたいだけなのだ。それをスランプという言葉を隠れ蓑にして言い訳をしたくはない。

 

スランプという言葉を使ってよいのは、一流のスポーツ選手や著名な作家くらいだろう。イチロー村上春樹みたいな超有名人が、スランプについて語るなら説得力がありそうだ。

 

つまるところ、凡人にとってスランプから脱出する方法を知る必要は無さそうだ。