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不惑草紙

編集者、ライター。紙とネット、リアルとバーチャルを行き来する日々のあれこれ。

ダンディハウスのCMにイラっと来るのはなぜか。

 

ケーブルテレビで海外ドラマや映画、スポーツ番組の合間に、嫌という程流れるニキビケアのCMに勝るとも劣らないのが、ダンディハウスのCM。グループ解散騒動の「主犯者」とされるあの方が主演するアレ。近頃は民放でも見かけるようになった。伊勢谷友介氏のように炎上すると怖い。ライオンハートならぬ「チキンハート」なので、あえて名前は伏せさせて頂く。 

 

両CMともなぜか人をイラつかせる雰囲気を醸し出しているが、エステの方が一段と不快な気にさせてくれる。あの音楽、スポーツジムをディするような「筋トレなんかするよりエステでしょ」みたいな上から目線。何より、観ていて「お前みたいに格好よくねえから、どうせ脱毛したり肌つるつるにしたってどうにもなんねえよ」感が湧いてくる。


歳も歳になってくると、「若く見られたい」とか、「今時のアイドルみたいにシュッとしたい」とかいう願望がほぼ皆無になってくる。信じられないほど長い鼻毛や耳毛が伸びているのを妻に発見されてゲラゲラ笑われたり、無駄に毛深くなってきたり。加齢臭も時間の問題だ。手足を長くすることも、頭を小さくすることもできない。そもそも老化は避けられない。

 


世のオッさん達は大概、エステに行く暇も金もない。大体エステに行く金があったら形成外科に行く。頭蓋骨を削って頭を小さくし顎のエラを無くして親知らずを4本抜いて、小顔にした筈だ。いつだったか、顔面を骨折してレントゲンを撮ったら、医者に「いやあ、頭蓋骨が普通の人より厚いですよ」と言われたことがある。高校から社会人までラグビーをしていたが、脳しんとうで記憶を失ったのは一回だけだったことに合点がいった。少しくらい骨を削っても平気だろう。マークハントというK-1などで活躍した総合格闘家も、頭蓋骨の厚みが常人の2倍あると言っていた。


だからって、オヤジ狩りは勘弁だ。

 

とにかく、見てくれを今風の若者に近づけるのは無理。髪型だけ、今風の変な刈り上げ頭にしている中年サラリーマンを見かけると、痛々しい。ありのままを受け入れ、最低限のむだ毛は処理して、清潔に保っていればいいじゃないか。髪が薄いのも脂肪が乗ってもっちり肌になるのもそれはそれで味があっていい。


人を不快にさせることなく、どこかユーモアと哀愁が漂うオッさんになりたい。