不惑草紙

編集者、ライター。紙とネット、リアルとバーチャルを行き来する日々のあれこれ。

バンドなのかソロなのか曲名なのか分からない問題

 

学生時代バンドをやっていて、40歳過ぎた今もフェスに行ったり若手アーティストの発掘やったりしている幼なじみが憤ってフェイスブックに投稿していた。彼は電車男の主題歌を歌うはるか前からサンボマスターを知っていて、「このバンドいいよっ」とCDを手に行きつけの新宿ゴールデン街で触れ回った。その後のサンボのブレイクに火を付けたのは彼ではないかと、内心思っている。

 


主張はこうだ。今時のおっさん、おばさん(アラフォー以上)は、昔の音楽ばっかり聴いていて最近の音楽を知らないし、新しい楽曲を買わない。それが日本の音楽業界をダメにしている。酔った勢いで投稿したふぜいだったせいか、友達は冷酷なほど無反応だった。主張に概ね同意したので「いいね!」ボタンを押した。ボタンの種類が増えた今ならもう少しレスがあったかも知れない。

 


自分自身もネットで新譜を購入しないし、CDを買ったのは斉藤和義が数年前に出したアルバムの時が最後だ。ただし、飲み会のカラオケで三代目j soul brothersの真似してランニングマンやったから、ぎりぎりセーフだろう。幼なじみも三代目はそれなりにアリだと、なぜか上から目線で評価している。

 

 

何で、おっさん、おばさんが新しい曲を聴かなくなるのかというと、単純に面倒くさいからだと思う。昔みたいに音楽雑誌を読んでる友達が周りにいるわけでもなし、ラジオを聴いたり、飲食店の有線で流れていた曲にふと耳を傾けるなんてこともない。DMMで無料エロ動画を探す暇はあるのに、YouTubeで新譜を聴く友達すら少ない。

 

 

もう一つ決定的だと思うのが、不倫騒動でメディアを賑わす某バンドみたいに、アーティストの名前が訳分からなすぎること。マキシマムザホルモンはまだいい方で、レキシなんて「レキシマムなんちゃら」というハードコアバンドの略称かと思ったら、歴史好きのソロミュージシャンだった。そう「歴史」。でも好きです、レキシ。「シキシキ ブンブン」というフレーズなんか耳に残って仕方ない。

 

 

若手アーティストよ、もっと分かりやすい名前にしよう! そしたら、おっさん&おばさん世代も興味持つかも知れないから…