不惑草紙

編集者、ライター。紙とネット、リアルとバーチャルを行き来する日々のあれこれ。

都心のパワースポット(最終回)


都内のビルの谷間にひっそり佇む神社の話、最終回。


数年前から参拝者が激増した神社を観察していて、「ビジネスに役立つヒントがあるな」と思ったので、以下にまとめ。


店舗商売の場合、立地と佇まいは重要。この神社は、地下鉄4線3駅が利用可能ですが、いずれの駅からも、5分〜10分かかる。決して便利な場所にはない。


にも関わらず人が集まるのは「七福神」巡りの順路に組み込まれているから。地元自治体や有名百貨店なども全面的に後押しして、PRに余念がない。


戸建て住宅ほどの大きさの社殿が、周りのビルに挟まれながらも、凛々しい姿を現しているところが、神秘的。


戦地に赴いた兵隊が生還したとか、戦災を免れたとか、歴史と共に物語性がある。それが口コミで広まった。サイトの投稿を覗くとよく分かる。


つまり、店構え、立地、関係各方面とのタイアップ、物語性、有難味がすべて揃っているということ。


飲食店や物販、サービス業と唯一異なるのは、商品の善し悪しは関係ない点だけか。


人気神社というのは、実店舗には集客の参考になることがいっぱいだった。


今週のお題「年末年始の風景」