不惑草紙

編集者、ライター。紙とネット、リアルとバーチャルを行き来する日々のあれこれ。

大塚家具について

創業者の父と、現社長の娘が泥仕合を繰り広げている大塚家具。どちらの主張が

正しいとか、どういう経営路線を取ればいいのかについては興味がない。はっき

り言ってどうでもいい。

 

なぜならば、ここ10年近く、大塚家具で買い物をしていないからだ。そこで今

回の騒動を考えてみた。

 

ちょうど10年前の今頃、結婚を控えていて、大塚家具の有明ショールームで食

卓やイス、ソファー、ベッドなどをまとめ買いした。理由は比較的安く、手間を

かけずに新生活に必要なものを揃えたかったからである。確か食卓とイス4脚で

10万円くらいだったと思う。ソファーも座るとバネの反発を感じるような、あ

まり座り心地がよくない6、7万のものだった。

 

そして2年前に引っ越した際、ベッド以外の家具をほとんど買い替えた。結婚前

に比べれば、多少経済的にゆとりができたこともあり、おしゃれな家具屋という

かインテリアショップで10万円以上する無垢材の食卓をSALEで手に入れた

り、ネットを通じて職人が手作りした木製のテレビ台を製造者から直接買ったり

した。

 

もちろん、セレブではないので、お手頃なKEYUCAやディノスなどの商品も

購入した。購入ルートを区分けすると、おしゃれだけど高いインテリアショップ

リーズナブルでそこそこおしゃれなインテリアショップ、通販、こだわりの家具

製造屋さん。

 

そう、会員制のショールームで売られているような安いがデザインは今いち、輸

入品でごてごてした感じの高級家具(しかも、ムダにでかい!)は選択肢に入っ

てこないのだ。安さを追求すれば通販かニトリ、無印、IKEAあたりで済んで

しまう。francfrancあたりは、そこそこおしゃれで値段もそこそこ。

 

ということで、お家騒動があろうとなかろうと、現在の大塚家具は消費者にとって

魅力的に映らないということだろう。