不惑草紙

編集者、ライター。紙とネット、リアルとバーチャルを行き来する日々のあれこれ。

簡易保険

今朝新聞広告にふと目がとまった。「簡易生命保険の保険金

はありませんか」というものだ。

 

ちょうど10年ほど前、民間保険会社の不払い問題、当該保険

会社に言わせれば「支払い漏れ」が連日ニュースとなった。

 

簡易保険の場合も、会社側の怠惰と言うよりは満期を迎えた

契約をそのままにして、契約者が亡くなってしまった。ある

いは、保険料を振り込まずに失効してしまった契約の中で、

これまで振り込んだ保険料の一部が戻ってくるのに手続きを

していない…

 

とにかく、本人が覚えていなかったり、亡くなったりしてい

て遺族も気が付かないという案件が何万件とあるのだろう。

 

民間保険会社はさんざんメディアに突き上げられて、未払い

保険金のシステム整備や社内のチェック体制などを強化した

が、かんぽ生命はどうだろうか。

 

何せ国民に広く普及している保険だけに、契約数は膨大で、

一件一件チェックしていたら多大なコストと手間がかかっ

てしまうだろう。何とも悩ましい問題である。