不惑草紙

編集者、ライター。紙とネット、リアルとバーチャルを行き来する日々のあれこれ。

無料セミナーの効用

30代半ばに差し掛かった頃、仕事でお世話になっていた年長者の方に

「仕事終わりに会社の人間と新橋で飲んでいるサラリーマンは人生を

ムダにしている」という趣旨の話を聞き、慄然としたのを覚えている。

 

というのも、当時は職場で気の合う先輩後輩などと、週に1、2回の

頻度で飲み歩いていたからだ。

 

仮に職場の同僚と週一回飲みに行って、4時間で4000円使ったと

すると、月に16時間で1万6000円になる。年間では192時間

で19万2000円となる。

 

これを10年間続けたら、1920時間使って192万円支出したこ

とになる。

 

こんなこと続けていたら、いかん。それ以来、職場の同僚と飲みに行

く頻度は数ヶ月に一回となった。気の合わない上司や酒乱の先輩など

もってのほか。

 

その代わりに、ビジネス書の著者セミナーや大型書店のトークショー

などに出るようになった。無料か書籍代1500円程度で著名人の知

識やノウハウが吸収できるだけで無く、名刺交換をさせてもらえれば

人脈作りにも繋がる。

 

こうして得た無形資産は日々積み上がっている。